附属小学校 校長 山下 博樹

鳥取大学附属小学校 校長 山下博樹

着任のご挨拶

4月より取大学附属小学校の校長を拝命しました、山下博樹です。どうぞ宜しくお願いいたします。まずは簡単な自己紹介をさせていただきます。

前の東京オリンピックが開催された1964年に東京都八王子市で生まれました。中学・高校時代はソフトテニスに明け暮れ、高校時代は部長も務めました。大学は京都の立命館大学文学部で地理学を専攻しました。将来は社会科の教員を夢みての選択でしたが、教室での講義に留まらずエクスカーションと称して全国各地で行うフィールドワークが性に合っていたようで、研究の楽しさを学びました。大学院修了後、関西のカトリック系の中高一貫校で6年間、大学附属の中高一貫校で3年間、教諭を務め、縁あって1999年に鳥取大学に着任しました。

専門は都市地理学で、世界の都市の住みやすさや持続可能性をテーマに研究しています。研究対象としては、先進国の生活利便性の高い都市も魅力的ですが、さまざまな理由で人が住まなくなってしまった街、ゴーストタウンにも最近は関心を寄せています。人口減少・少子高齢化が顕著な日本の未来とも重なるような気がしてないからです。ゴースト化の道を歩まなくて済むよう、研究成果を活かしていきたいと思います。そして、今春で大学教員生活も満20年を迎え、4月からは併任ではありますが附属小学校長となり、児達の笑顔に元気をもらいながら、フレッシュな気持ちで21年目の春を迎えています。

さて、本校は国立大学の附属学校ということで、「国公立」のくくりで言えば「公立」に近いわけですが、特定の学区を持っていないという点では「私立」と同じということになります。

私の私学での教典経験では、私学は志願者に選ばれるためにさまざまな特色づくりや実績を挙げることに熱心に取り組んでいます。大学附属の研究校としての特徴は持ちつつも、その成果を児童に還元し、魅力として発信することで初めて「選ばれる学校」になれるのだと私は考えています。着任以来、わずかな期間ではありますが本校教職員の児童への熱いまなざしを見るにつけ、私はこれからも附属小学校が地域のみなさまから「選ばれる学校」であり続けることを確信し、その手助けに全力で取り組みたいと思っています。

まもなく迎える今和の時代においても、130年余りの本校の歴史を継承し、その使命を果たしていく所存です。引き続き、みなさま方のご指導ご鞭撻を賜りますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。