知識の食育 〜食べ物の栄養素を知ろう〜
わたしたちが、生きていくのに必要な栄養素と
栄養素が含まれる代表的な食べ物を紹介します。
わたしたちが毎日、色んなものを
食べていますけど、
どんな栄養素が必要で
どんな食べ物をとらないといけないかを
知らない人が増えてきています。
ここでは、生きていくのに必要な栄養素と
栄養素のある食べ物について紹介していきます。
■ エネルギーになる食べ物
わたしたちが生きていくのに必要な栄養は
エネルギーになる食べ物と、
体の調子を整える食べ物です。
ます、エネルギーになる食べ物には
・糖質(炭水化物)
・たんぱく質
・脂肪
の3つがあります。
○ 炭水化物
炭水化物は、わたしたちが主食にしている
パン、お米、おいもなどがあります。
この食べ物たちには、デンプンが含まれていて
ブドウ糖に分解されて
動くときのエネルギーになってくれます。
○ たんぱく質
たんぱく質は、魚や、肉、たまごに入っていて
普段ご飯のメインのおかずで食べていますよね。
たんぱく質をとることで、つめや髪の毛、筋肉や、
骨など、わたしたち体をつくっていきます。
○ 脂肪
脂肪は、油やバターなどです。
油は、大豆や菜種などの植物からおもに
作られています。
炭水化物やたんぱく質よりも消化されるのに
時間がかかり、わたしたちの満腹感を
長くみたしてくれます。
■ 体の調子を整える食べ物
体の調子を整えてくれるは、
・ビタミン類
・ミネラル類
があります。
● ビタミン類
ビタミン類は、ビタミンA、ビタミンB1、
ビタミンB2、ビタミンCなどがあります。
○ ビタミンA
ビタミンAは、ホウレンソウなどの
みどりの野菜に多くふくまれています。
ビタミンAが不足してしまうと、
暗いところで目が見えなくなる夜盲症などの
目の病気になりやすくなってしまいます。
○ ビタミンB1
ビタミンB1は、豚肉、落花生や大豆などの豆類に
多くふくまれています。
これが不足してくると、
体がだるくなったり、イライラしたりしてきます。
○ ビタミンB2
ビタミンB2は、お肉に多くふくまれていて、
なかでもレバー、うなぎやドジョウに多いです。
口内炎になったり口のはしが割れたり赤くなる
口角炎になったときは、ビタミンB1が不足している
かもしれません。
○ ビタミンC
ビタミンCは、果物に多くふくまれています。
これはよくご存知ですね。
ビタミンCが不足してくると、
壊血病になってしまいます。
○ ビタミンD
ビタミンDは、魚に多くふくまれています。
ビタミンDが不足してくると
骨の成長がわるくなるので
気をつけましょう。
● ミネラル類
ミネラル類には、カルシウム、リン、
てつ、ナトリウム、マグネシウムなどがあります。
○ カルシウム
カルシウムには、牛乳やチーズ、にぼしなどに
多くふくまれています。
カルシウムは、体や骨を作ってくれる
大切な栄養素です。
○ リン
リンは、カップラーメンなどの加工した
食べ物に多く含まれています。
知らず知らずのうちに、たくさん摂取している
かもしれません。
リンをとりすぎるとカルシウムの吸収を
邪魔してしまうので気をつけましょう。
○ 鉄
鉄は、肉や魚などの動物性食品に多いヘム鉄と、
植物性食品に多い非ヘム鉄があり
血液の中の酸素を運んでくれる大切な役割があります。
鉄は、ビタミンCと動物性たんぱく質と
一緒に摂取すると吸収がよくなりますよ。
逆に、タンニンや食物繊維は鉄の吸収を阻害しますので、
コーヒー、緑茶、紅茶などは、食事直後は避けるようにしましょう。
鉄が不足してくると、貧血になったり、
集中力や思考力が下がったりしてきます。
わたしたちが生きていくのに
どんな栄養が必要かちゃんと知っていることは
とても大切なことです。
何でも食べられる時代だからこそ
とっていない栄養も多くなってしまっています。
お子さんをふくめた家族みんなで
ご飯を食べながら
栄養についてお話できるといいですね。
今度は、その栄養がどの食べ物に入っているか
みてみましょう。
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